
その後、光センサー選果機の導入や味一みかんを原料としたジュースの製造、販売に取り組むなど積極的に事業を展開し、平成17年7月には株式会社に組織変更してさらなる経営発展を目指しています。


7戸のみかん農家で立ち上げた「早和果樹園」は、和歌山県有田市のみかん山の麓に位置します。
昭和54年(1979年)、代々みかんを栽培している農家7戸が共同で「早和共撰」を創業。
のちに後継者が4名増え、平成12年に法人化し、「有限会社早和果樹園」が誕生。5年後の平成17年に株式会社化。
現在、生産・加工・販売の6次産業を経営の柱として農業経営にまい進しております。
生産部門は、「美味しい!」みかんを作るべく、5haの園地で高品質・高収量の栽培を実践。マルチシートを積極的に導入しており、「味一みかん」などの付加価値のあるみかんの栽培を行っています。
うち60aの園地では点滴潅水設備を用いた最新技術「マルドリ方式」で栽培し、「まるどりみかん」のブランドで高級果物店で販売しています。
また、2011年より富士通鰍ニ共同で、ICT農業を実践。クラウドやスマートフォンを用いた、新しいみかん栽培を開発しています。
加工部門は、平成16年100%みかんジュース「味一しぼり」の発売を皮切りに、「味一ジュレ」「てまりみかん」「味一ジュレ」「黄金ジャム」「みかポン」など、みかんに特化した加工品を販売。
有名デパートや高級ホテル、高級スーパー、土産物店などへの販路拡大に取り組み、高い評価を得ています。


味が良いだけでは売れませんが、美味しくなければ何をやっても消費は伸びません。
とことん味にこだわっています。
天候が悪かったからという理由はお客様には通用しませんから。
その意味では、光センサー選果機の導入により品質をそろえることができるようになったのは大きいです。
会社設立後すぐに法人として認定農業者となり、経営改善計画に最初に掲げたのが光センサーの導入です。


味へのこだわりから、早くからマルチシートの導入に取り組み、露地栽培の60%をマルチ栽培にしています。
それでも小玉や樹勢の衰弱など課題は多いのですが、これらの欠点を解決するための最新の技術が「マルドリ方式」です。この方法で栽培した「まるどりみかん」で東京で弱い有田みかんのブランドを奪回しようと平成15年からJAありだとともに栽培を始めたもので、いま面積の拡大を進めています。
全国ブランドとして評価されるにはやはり東京でなければと東京築地市場にターゲットを絞り売り込みをかけました。
今年で6年目、高級フルーツ店のカタログにも掲載されるようになり、私たちにとっても大きな刺激と励みになっています。

会社経営のためには天候に左右されるみかんの生産、販売だけでは不安定としてはじめた農産加工。
ここでも、みかんの加工による商品開発に特化し、有田みかんの”ほんまもん”にこだわりました。そして誕生したのが県が基準を定めている高級ブランド「味一みかん」を搾った「味一しぼり」です。2005年には、まろやかな味のみかんを搾った「味まろしぼり」を発売し、他にも「てまりみかん」「味一ジュレ」「黄金ジャム」「みかポン」など渾身の加工品がラインナップとして並んでいます。

早和果樹園の商品全体に言える事でもありますが、味一しぼりのような超高級ジュースは、飲んでもらえないとその価値をわかっていただけません。
百貨店やイベント会場に出展し試飲してもらい、社員らが直接消費者とふれあうといった地道な営業活動に努めています。
幸い新聞や雑誌などに紹介される機会も増え、早和果樹園の名もずいぶんと知られるようにはなりました。
東京有楽町にある県のアンテナショップ喜集館では「味一しぼり」が年間販売2位にランクされるなど評判もよく、嬉しい限りです。
その一方で、地元の農家では高齢化や担い手不足で生産を続けていけない農家も増えているのが現実です。
早和果樹園はその地域と共に社員一同スクラムを組んでお客様が最高に満足して頂けるような素晴らしい商品を今後も作り続けてまいります。
